メンタルコラム

発達障害最新情報②

「発達障害」と「定型発達」と「グレーゾーン」

発達障害に対する考え方自体も、大きく変わりつつあります。
以前は、発達障害は「有るか無いか」という考え方でした。

「発達障害は明確な『障害』であり、発達障害で有るか無いかははっきりと診断できる」
という考えです。

しかし、米国精神医学会発行の「精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)」が、2013年に第5版へ改定された際に、「広汎性発達障害」という症状群が、「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害」と定義されたことを皮切りに、発達障害をスペクトラム(明確な境界を持たずに段階的なもの)と捉える様になって来ました。

現在、「発達障害」は、脳の器質上の特性から来る問題と捉えられるようになりました。

人によって脳の気質の差から、能力や知覚に差異が生じ、その中で、
「自分の思考と他人の思考の差異を認識しづらい」
「経験したことから法則やコツを見つけ難い」
「興味や感情が衝動的に大きくなり、制御が難しい」
といった「苦手な事」が生じてしまう。
そうして日常生活や社会生活で「困り事」を抱えてしまう状態が「発達障害」であると考えられるようになりました。

そして、「発達障害」は「障害の有無」ではなく、「傾向の強い/弱い」であり、診断は、その状態の強さを示すという考えになっています。

また、「発達障害」と診断されなくても、発達障害の傾向があり、その傾向から来る困り事(失敗や不適応)で苦しむ方もいらっしゃり、
その方たちを「発達障害グレーゾーン」と呼ぶ様になって来ました。

ごく最近では、発達障害を「障害(D:Disorder)」ではなく「状態群(C:Conditions)」として捉えようという考えも出てきました。

また、「人には内側に存在する脳や神経由来の『違い』が沢山あり、それらについて『正しい在り方』を強要する事なく、互いを尊重し合おう」
という考えから、ニューロダイバーシティー(neurodiversity)という言葉も生まれ、広まり始めました。

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