強迫・強迫性障害について
強迫性障害(OCD、かつては強迫神経症と呼ばれていました)のご相談も、センターでは沢山の方がいらっしゃっています。
あることに対する不安が強く残り、その不安を打ち消す行為を、何回も繰り返してしまい、なかなか止めることが出来ずに、苦しんでしまいます。
主な強迫観念と強迫行為
不潔恐怖
- 何度も手を洗ってしまう
- 何度もシャワーを浴びてしまう
- ドアノブやつり革などを触ることが出来ない
- 人が触った物に触れることが出来ない
加害恐怖
- 物を壊してしまったのではないか?
- 自分の運転で人を轢いてしまったのではないか?
- ホームで人を突き飛ばしたのではないか?
- 刃物を持ったら、それで人を傷つけてしまうのではないか?
- 事件を起こしてしまった心配が取れず、新聞やニュースを見たり、警察に電話をしてしまう
不備への恐怖
- カギをかけ忘れたのかも?
- ガス栓を閉め忘れたかも?
- コンセントを抜き忘れたかも?
- 郵便を間違った場所に投函したかも?
- ゴミを捨て損なったかも?
対称・正確・順番・回数に関する恐怖
- ○回行わないと止められない
- 左右が揃っていないと気が済まない
- 行動回数や個数が4や9になるのが我慢出来ない
- 行動を途中で止めることが出来ない
強迫や強迫性障害はトレーニングで改善できます
不安を振り払うために行う繰り返しの行動は、回数が決まっている場合もありますし、「気が済むまで」繰り返してしまうこともあります。
強迫も、センターの総合的なトレーニングが有効な症状の一つです。
沸き上がる不安に振り回されない様、心身を安定させ、不安を自分でコントロールさせるトレーニングは、とても効果的です。
また、強迫は、症状が出てしまう理由や、悪化させない方法、改善するためのトレーニングの仕組みや効果など、症状に対する知識を深めてゆく事に、高い改善効果があります。
その為、トレーニングと併せて、その方の強迫の原因となる心の在り方を詳しく伺わせて頂きます。
トレーニングの進め方やその内容など、詳細はその方によって大きく異なります。
まず、初回相談の中でお話しを詳しく伺わせて頂きます。
強迫症状にて、かつて悩み苦しみ、現在は克服し良くなられた方のお話をもお伝えさせて頂きます。