発達障害最新情報③
重要な「自己受容」と「対策」
現在、ASDもADHDもLDも脳の特性から来る状態と考えられるようになりました。
本来、その「特性から来る困り事」のみが、発達障害の問題であるはずです。
しかし、発達障害の方は、失敗やトラブルを重ねる中で、落ち込み、傷つき、そのストレスにより別の症状(うつ、不安障害、強迫性障害、依存症、心身症、パーソナリティ障害など)が出てしまわれます。これを「二次障害」と云います。
※「二次障害」に対応する言葉として当初の発達障害の症状を「一次障害」と呼びます。
発達障害は、一次障害よりも、二次障害が大きく問題となります。また、二次障害で大きく悩み、苦しむ事でさらなる障害として三次障害の症状が出てしまうこともあります。
発達障害は、二次障害・三次障害に繋がらぬ様、自分の発達障害傾向を理解し、その症状から来る問題を起こさぬ様に対策を行うことが重要になります。
「症状に現実を振り回されない様になる」ことが必要なのです。
YMTCでは、「発達障害」のご相談で、その診断の有無を必ずしも重視しません。
発達障害の方も、グレーゾーンの方も、
大事なことは自分の特性の理解であり、自分に最適なカウンセリング、トレーニングを行うことによって、その状態をコントロールし、自分として人生を楽しく生きて行けるようになることです。それには、診断があっても無くても変わらないからです。
発達障害に対する知見や研究は、目まぐるしく進歩を続けています。
YMTCでは、それらを常に捉えながら、より良い面接を皆様に行える様、調査・研究を行っています。
また別途の機会に、その幾つかをご紹介させていただきます。