発達障害最新情報①
精神医療や心理療法の世界でも、数年前から「発達障害」が大きく注目され、
沢山の書籍をはじめ、多く情報が発信されるようになりました。
そのため、「自分は発達障害かも」「子供やパートナーが発達障害かも」と心配になってしまわれた方からのご相談を沢山頂きます。
このコラムでは、発達障害についての最近の情報を、お伝えさせていただきます。
変化してきた「発達障害」
もともとは「発達障害」は、運動、精神、知的などの、いろいろな発達の遅れを示す言葉でしたが、現在では、
「自閉症スペクトラム障害(ASD)」
「学習障害(LD)」
「注意欠如・多動性障害(ADHD)」
など、知的障害から離れ独立した障害と、捉えられるようになりました。
米国精神医学会が作成する精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM)では
「発達障害」は、内容も対象も変わり続けています。
近年では、「発達障害」という言葉自体が変わる兆しがあります。
「障害」を「症」と置き換える表現もあります。(「自閉症スペクトラム障害」 → 「自閉スペクトラム症」)
状態像も判定基準も、変化してきた経緯があり、今後もその変化が続くであろう状態像なのです。